2008年11月08日

診断士試験ふりかえり 事例2

診断士第2次試験をのんびりと振り返るシリーズ2回目
※あくまでも、これは個人的見解です。

今年の事例Uは、高級旅館の事例。
静岡県畑毛温泉の大仙家がモデルか?
御殿場のアウトレット・モールは既にできているし、
B社よりも部屋数が多いし、宿泊料は安いし、子連れOKだけど・・・
しかし、この旅館からパクっている情報がかなりある。

本試験ではマーケ事例に限らず、すべての事例で企業がイメージ
できることがとても重要だ。

設問構成は以下の通り。
 第1問 強み
 第2問 脅威(弱み?)
 第3問 ドメイン+4P
 第4問 プロモーション(新規&既存客)
 第5問 新規事業開発(H温泉組合)

平成18年の事例U(テニススクール)の問題を思いだす。
有形・無形資産を切り分けできなかったのが、
この年の不合格の原因だったと思う。
いまだにこの手の事例は苦手だ・・・(克服できたと思うけど)

設問は全部で6問、字数は520文字。例年に比べるとかなり少なめ。
まさに岩崎先生の作問だ。やはり採点するのが面倒か?
しかも、B社に直接関係しない温泉組合の新規事業に、
計200字(全体の38%)を書かせようとしている。
もっとも、温泉街が寂れるとB社もダメになるので、間接的な影響はあるが・・・

この事例企業の一番特徴は50,000円〜(1泊2食付)という価格設定である。
旅館業界では高価格と低価格の二極化傾向にあるけど、
試験問題とはいえ、この価格設定はいかがなものか?
っていうか、貧乏旅行者はこんな宿に泊まれない。
いや、泊まらせてほしい、お願い!(哀)
だいたい5万円も予算があれば海外に行ってしまうよね。

飲食・土産などの非宿泊収入は、だいたい1人当たり5,000円ぐらいと
言われているので、B社の売上は1人当たり55,000円だと考えられる。
陶芸教室があることも考えれば、妥当ではないだろうか?
年商は約4億円なので、年中無休だとして、1日当たり約110万円の収入。
つまり、1日当たりの来客数は20名(1,110,000÷55,000円)である。
1部屋当たり客数が平均2.5人と仮定すると、客室数は10部屋なので、
B社の年平均客室稼働率は、なんと80%!
旅館業界平均は約39.5%(1999年)なので、かなり高い稼働率である。
おまけに、「平日の予約状況に空きがでるようになった」と
記述されており、それまではもっと稼働率があったのだろうか?
都会のビジネスホテルならわかるが、地方のただの温泉地で、
しかも50,000円の旅館で、こんな稼働率はありえない!


この旅館には活用できる資源がたくさんある。
外国人客の誘致、建設中のアウトレット・モール、地元の農家、
ホームページの積極的活用・・・etc.
しかし、活用するのに課題も多い。

●外国人客の誘致
子連れを断るほどの旅館であれば、コンセプトを維持するために、
外国人にもそれなりのマナーを守ってもらうことが必要である。
そのためには、英語や中国語などの外国語を話せる仲居が必要である。
10名の仲居に対し語学教育が必要であるが、どうやって教育するのか?
また、外国語の張り紙があると、和風の雰囲気が台無しになる。
どうやって解消していくのか?
組織事例なのではないので、関係ないかもしれないが・・・

●アウトレット・モールとの連携
アウトレット・モールに行く顧客は、ブランドの衣料品等を
買い求める層が大半であろう。
1日で見きれなくて、仮に宿泊することになっても、
自分なら安い宿に宿泊して、浮いたお金でブランド品を買う。
都心から1時間半の日帰り圏で、旅館まで車で30分ほどかかるので、
自分なら泊まらないで、せいぜい温泉につかるだけで終わるだろう。
どうせ貧乏人だからこんな発想にしかならないよ(逆ギレ)

●ホームページの積極的活用
これは必要だと思うが、解答に盛り込めそうなところがない。
設問からカットしたのか?

●地元の農家
地産地消の農産物等は魅力的である。これを活用しない手はない。
しかし、「関さば」「三ケ日みかん」というようなブランド化は
まだできていないと言える。
B社にも温泉組合にもあまり関係ないが、地域資源の活用の観点から、
農産物においてもブランド化を高めることは必要であるだろう。

よく見てみると、結構矛盾が多い事例だったような気がする。
説得性がカギである。
この事例が一番得点に差が出るかもしれない。
posted by しかお at 02:58| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士受験日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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